□生命保険の基本知識
生命保険の基本は、自分に必要な保障の内容と期間を理解することと生命保険の「カタチ」を理解することです。
つまり、生命保険を選ぶ前に自分にとってどういう内容の保障がいつまで必要なのかということを考えるということです。そしてその情報を元に自分に合ったカタチの生命保険を選ぶということです。
生命保険の場合は、全く同じような内容の保障でも保障期間や支払い期間、保険のカタチが変わると値段も変わります。生命保険を考えるときに毎月の支払い金額を最初に考える人が多いようですが、支払い金額は最後に調整していくほうが生命保険の内容を理解しやすく、簡単だということを頭に入れておいてください。 |
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□保険の目的を考える
生命保険にできることは主に以下の三つです。
@死亡・高度障害時の保障
A入院・手術時などの医療保障
B将来のための資金準備(貯蓄)
そして、自分や自分の家族にとって、それぞれどのくらいの保障金額が必要なのかを考えていきます。
例えば、家族4人(こども2人)だとすると、もし自分に万が一のことがあったら、残った3人が不自由なく暮らしていくにはいくら必要なのか、ということを簡単に考えてみましょう。
まず、基本的な毎月の生活費を確保しなければなりません。生活費が月に15万円であれば年間で180万円が必要になります。奥さまが35歳だとすると、年金をもらえる65歳までの30年分が必要です。つまり現時点で5400万円が必要、ということになります。もちろん奥さまの収入、社会保障や遺族年金などが期待できるのであれば、差し引いて考えることができます。
次に、子どもがまだ小さいのであれば、こどもにこれからかかる費用を計算します。もちろんこどもの進路などによって必要な金額はまったく変わってきます。今の時点でよくわからないのであれば、中学まで公立、高校大学は私立で考えておけば良いと思います。
それから、お葬式費用や借入金の清算、相続などに必要な費用を考えていきます。
ちなみに住宅ローンが残っていても団体信用生命保険に加入していれば、住宅ローンは無くなります。また奥さまのご実家で3人が世話になることができるのであれば住宅費用は考えなくても良いと思います。
また万一のことがない場合の老後資金についても、現在の生活を基本に60歳もしくは65歳から毎月必要な金額を考えておくとよいと思います。
この計算は自分でもある程度できるのですが、実際にはいろいろな角度から考えておいたほうが良いので、具体的な計算については専門家に相談するのがおすすめです。保険会社の担当者でもファイナンシャル・プランナーやトータルライフコンサルタントの資格を持っている場合があるので、あなたの家族に合ったアドバイスを期待することができます。
よくあることなのですが、雑誌や保険会社の記事やデータなどで「30代で子ども2人の夫婦なら、ご主人の死亡保障は3000万円、医療保障は一日あたり5000円で十分!」といったことをそのまま鵜呑みにして保障金額や保障内容を決める人がいますが、あなた自身がその記事の取材を受けて専門家に計算してもらった金額や内容であれば良いのですが、やはりあなた自身の考え方を反映させなければあまり意味はないと思います。平均値は何かの参考にはなるかもしれませんが、本当の意味での安心にはつながらないということです。
同じような家族構成、収入だったとしても、お金の使い方やその人や家族の考え方、、将来の目標、それぞれの家庭事情、職種などによって生命保険の内容が全く違っていても当たり前だということです。 |
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□保障期間を考える
保障がいつまで必要なのか考えておきましょう。
生命保険は全く同じ保障内容でも、保障期間が違えば毎月の支払い金額もトータルのコストもまったく違ってきます。これから10年程度の保障でいいのか、子どもが独立するまでなのか、それとも一生涯必要なのかなど、特に保障期間は支払い金額に直接影響しますので、しっかりと検討してください。
また生命保険には更新できるタイプのものがありますが、更新タイプの保険は同じ保障内容でも、更新タイプではないもの(全期タイプ)に比べて安く保険に加入できるのですが、何回か更新することになると、結局最初からその期間の保険を選んでおいたほうが安く済むということがあります。更新後の内容や支払いもよく考えておかないと、後になってからの負担が大きくなりますので、最初の支払いの安さにつられて安易に選ばないようにしてください。
ところでなぜ保険期間のことをそんなに考えなくてはならないのでしょうか。将来のことなんてわからないし、新商品が次々に出てくるし、後から見直しすれば良いのでは、という意見がありますが、生命保険は他の保険と違って、保障期間や年齢が毎月の支払い金額やトータルの支払い金額に直接影響します。将来保険料がいくら上がっても構わないというのであれば保障期間のことはそんなに考えなくてもいいと思いますが、「生命保険を少しでも安く、無理、ムダなく加入するために」、というのがこのホームページのテーマですので、やはり保険の値段に直接影響することはきちんと抑えておきたいと思います。
後から新しい商品が出たとしても、見直しをするにしても、これは住宅と同じで、何か新しいモノが必要になったり、家族の状況が変わるたびに、せっかく建てた家を全部壊して、更地にしてまた新たに家を建てるということは普通の人はしないと思います。やはりベースになる部分はそのままにして、必要最小限の増改築をするのが一般的だと思います。生命保険は家と違って、具体的に目に見えるものではないだけに、本当にムリ、ムダのない保険を考えたいのであれば、最初からしっかり考えておく必要があるということです。 |
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□保険の基本的な「カタチ」について
生命保険は同じような保障内容でも、その保険の「カタチ」によって将来まったく違った結果になります。
例えば、加入時にまったく同じ保障内容の保険だたっとしても、何もなければ払ったお金がすべていわゆる「掛け捨て」になってしまうというものもあれば、確実に払った以上の金額を受け取ることができるというものもあります。そういう保険の特徴を知らないまま「高い」とか「安い」といった話をしても意味がありません。また最初に言ったように、生命保険は意外と高い買い物です。そのお金が払っただけになるのか、自分や自分の家族に還元されるのかを知っておくことは重要です。
ここでは生命保険の三つの基本的な「カタチ」について説明しておきます。
まず最も種類の多い「定期保険」についてですが、定期保険はいわゆる「掛け捨てタイプ」の保険です。
決まった期間の保障があり、満期になるとその保険は消滅します。満期保険金もありません。満期になった時に更新できるというものもあります。更新とは「保険が切れた時にもう一度同じ内容の保険に加入することができる」ということです。ただし、元の保険は消滅しますので、保険料は更新時の年齢での計算になります。

二つ目は[養老保険」です。養老保険は「満期金(満期保険金)」がある保険です。
養老保険は定期保険と同じように決まった期間の保障があり、満期になると保険は消滅するのですが、満期保険金が支払われます。基本的には満期保険金は死亡保険金と同額です。つまり掛け捨てタイプの保険ではなく、万が一のことがあってもなくても保険金は必ず支払われます。

三つ目は「終身保険」です。終身保険は一生涯の保障のある保険です。
定期保険や養老保険とは、違い「満期」というものがありません。死亡保険であれば保険金は必ず支払われる保険ということになります。ただし、同じ終身保険でも死亡保障の付いていないタイプの終身医療保険などは、掛け捨てタイプの保険ということになります。

このように生命保険は加入した時は、同じような内容でも、将来的に全く違った結果になります。もちろん支払う保険料も全く違います。
定期保険と養老保険を比べて単純に「高い」[安い」という話をしたり、全く違った期間の保険を比べて話をする人がいるようですが、そもそもの保険の目的が違うのであまり意味がありません。生命保険を比較する時には保障の内容だけでなく、種類や期間などにも注目して、正しく比較するようにしてください。
また生命保険は「定期保険と終身保険」、また「養老保険と定期保険」を自由に組み合わせることもできるため、その組み合わせ方によっても値段や将来的な結果が違ってきます。
ちなみに定期保険と終身保険を組み合わせたものでも「終身保険」と呼んだり、養老保険と定期保険を組み合わせたものでも「養老保険」と呼ぶことがありますので、十分に注意してください。よくわからない場合は専門家に相談すると良いと思います。
この三つの「カタチ」は必ず覚えておくようにしてください。 |
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□支払う保険料を考える
毎月(毎年)の支払いに関しては、どんなに自分の目的に合った内容の良い保険でも支払いが困難になるような保険は「悪い保険」だと言わざるを得ません。また現在の支払いは大丈夫でも、将来的に保険料が変わり、生命保険を続けていくうえで保険料を支払うことが困難になることが予想されるようなものも同じです。家計を守るための保険が家計を苦しめてしまうというのは本末転倒です。
また生命保険を考えるうえで毎月(毎年)の支払い保険料というのは、とても重要なことですが、毎月(毎年)の支払いだけでなく、最終的にいくら払うのかというトータルの払込保険料にも注意してください。
住宅の値段というのは毎月のローンの金額のことではないのと同じで、生命保険もトータルで考える必要があります。例えば、30年間生命保険に加入するとして、毎月2万円を30年間ずっと支払うことになっている保険と、最初の10年間は毎月1万円だけど、11年目からは2万円になり、21年目からは4万円になるという全く同じ内容の生命保険があったとしたら、万が一のことがなかった場合を考えると、どちらが本当に安い保険でしょうか。前者はトータルで720万円。後者は840万円になります。しかし、実際には、月々の支払いに目が行ってしまい、結局あまり説明を聞かないで、後者を選ぶ人が多いのではないでしょうか。
生命保険はトータルの払込保険料も重要だということです。 |
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